前回までは、高校時代の話しが中心でした、さていよいよ大学受験です!
と言いたいところですが、私が通っていた高校は大学までいける高校でしたので、受験勉強はありません。高校1年から3年までの成績を数字化して、希望学部を決め、学校に申請します。勿論、文系、理工系の区別はありますが、、それは既に高校3年のクラス分けのときに分かれています。
私は文系のクラスを選び、さらに文系の中から、希望学部を選びます。
その学部選びから、また亡き父の意向を強く受けることとなります。
私の父は、国立大学以外は大学ではないといった極端な考えを持っている人でした。まして、経済、商学部といった学部の勉強は将来的には何も役に立たない、法律だけが将来有益な学問であると言って、他のことは聞く耳を持たいない人でした。
私が大学に進学する当時、私の学校は文系志望の生徒であれば、その大半の生徒が経済学部に進学していました。なので、高校時代の成績も良くなければ、経済学部に進学できないといった状況でした。私の周りの友達も、成績が良い子は、経済学部に進学希望を出しますが、成績が良くない子は、それ以外の学部に行かざる負えないといった状況でした。
私も成績はそれなりに良い方でしたので、当然経済学部に希望を出そうと考えていました。
内部進学者の場合、将来、社会人になったときに有益な勉強なのか?そうでないか?といった観点で学部を選ぶのではなく、周りの友達と、成績で選ぶ人が大半です。成績が良いにもかかわらず、成績が良くなければいけない学部を蹴って、他の学部にいくという選択は、子供心に、カッコ悪さを感じるものです。
今思うと、カッコ悪さといった感情は根拠があるものではなく、自分の勝手な思い込みでしかない。ということは、よくわかります。
ただ、そのときはわからない。
父と大喧嘩をしましたが、最終的には「法学部に進学しなければ、学費を出さない」という言葉に私が折れて、私の同級生の大半が経済学部に進学しましたが、私は、法学部法律学科に進学することとなりました。
その後、何年かののちに、法学部法律学科が最も人気のある学部となるなんて、その頃は夢にも思いませんでした。
悔しいですが、法律の多少の知識、考え方は、役に立つと今更ながらに思います。
周りの環境に流されず、確固となる自分の道を歩む。周りに迷惑をかけることは良くないが、その選択において、周囲がどう思うか?(今回の場合はカッコ悪さ)といったことは関係ない。今の自分、将来の自分を冷静にイメージして、時には経験者、親の助言に耳を傾けることが必要だと感じます。