中小企業経営者の心のコンセルジュ~青年期編7~

大学生活をハッキリ目標を決めず送っていた私ですが、いよいよ大学3年生も後半になりますと、就職のことを考えるようになります。

そんなとき、中学の同級生で、当時よく一緒に遊んでいた友達が、法学部でもないのに、司法試験を受験すると言い出しました。

一方、入学の際の学部選択で、父と揉めた経緯はありますが、私は法学部です。父からは以前より法学部なら司法試験でも受験してはどうか?と言われていたことも頭の片隅にあったのでしょう・・・プラス友達の影響もあり、私も取り敢えず、司法試験受験塾に通ってみることにしました。

しかし、司法試験は、勉強開始半年くらいで、受かるような試験ではありません。結局、就職しないで、勉強を続けるということで、心に決め、両親に話し、周りの友達が就職活動をしている中、私は勉強を続けました。

ところが・・・急転直下、父親より試験浪人はダメだ!就職しろ!との話しに・・・

後から聞いたことですが、当時、父は長年勤めていた会社を辞めて、自分で起業したところだったそうです。そんな中、創業した会社がどうなるか?わからない中で、息子が浪人生活を送っていてはダメだと判断して、私に就職しろ!と言ったそうです。

そんな事情を知らない私は、当初反発しましたが、浪人生活では親のスネカジリ生活になるので、結局は抵抗できず、就職活動を開始することになったのです。

私の人生の転換期には、父が亡くなるまで常に父の意向が反映されています。私の意思だけで物事を決めても、最後には、父の意向に沿うような道に戻ってしまいます。単に私が意気地がないだけです。父に反発し、家を飛び出してでも、自分の道を貫く・・・そんなことも覚悟を決めればできたはずです。

でも、そうしなかったのが私。私という人間のキャラです。

父が存命中は、なんだかんだ言っても、その影響で全てが決まっていたように思います。父が亡くなったあとの激動の人生は当時は予想もしていませんでした。