ご存知「村上ファンド」の村上世彰氏です。2006年インサイダー取引疑惑で逮捕され、懲役2年執行猶予3年の実刑判決が確定した人です。
彼に関しては、そんな表面的なイメージで、「悪い人」という印象でした。なので、以前出版された、彼の「生涯投資家」という著作も一般的には売れたようですが、私は読んではいませんでした。
★★★・・・何かしらの気付きは得られるが、それが、自分の考え、行動まで変えるような影響を与えることではない場合。
では、なぜこの本を読む気になったのか?
題名と本の表紙に記載されていた彼の似顔絵です。
そこから伝わってきたのは、一言で言うなら「過去悪いことをしたけど、改心して投資の専門家が投資の素人に対して優しく、わかりやすくお金のことを伝える本」というイメージです。
まさしく、その通り(過去の事件のことはわかりません。ただ、そのときの風潮と目立ち度合いが大きかったので、それを沈静化するためには、ある意味エスケープゴートが必要だったのでは?と考えられます。その時のエスケープゴートは村上氏とホリエモンだったのではないでしょうか?)の本というより、もっと子供向け、小さい子供がいる親向けの本でしょう。
この本を読んで、村上世彰氏のイメージが変わりました。
「過去悪いことをした」「改心した」などと偉そうなことを書きましたが、そうではなく、時代の流れの中で、エスケープゴート的な役割を演じる必要があったので、たまたまそうなったけれども、実は、もっと素直に、率直に、お金、日本の経済のことを考えていた方なんだという認識を持ちました。
1)お金は血液と同じように循環しなければ、増えない、経済発展しない。そのためには、「コーポレート・ガバナンス」が重要。
2)自分のお金をこれからは、「子供たちがお金と向き合うきっかけになるようなことに使おう」と考えている。
との考えはすごい!と思います。
私は、いろいろなことがありましたので、お金も資産もありませんが、先般ブログでも書きました通り、自分の考え、思いだけでも誰かに引き継いでもらいたい。と考えています。
ブログを書くということも、その一つと思います。書くことを継続し、その考え、思いを具体的にしていきます。