東京五輪・パラリンピックの開会式・閉会式の演出チームにも選任された山崎貴監督で、西岸良平原作のベストセラーコミック「鎌倉ものがたり」を2017年に映画化した作品です。
私はコミックは読んでいませんので、なんとも言えませんが、映画として観た場合には、一言でファンタジーとしか言えない映画です。しかもその舞台が、鎌倉。確かに鎌倉という場所は、江ノ電を中心に、ファンタジーが似合う場所です。その中で繰り広げられる、ほのぼのとした、夫婦愛、家族愛。
★★★・・・何かしらの気付きは得られるが、それが、自分の考え、行動まで変えるような影響を与えることではない場合。
映画としての、ドキドキ感、ハラハラ感を感じる場面がなく、ほのぼのという言葉が合う作品です。
このような映画を良い!と感じる方も多いと思いますが、私にはなんとなく物足りなさを感じます。映画ですので、約2時間で、ハラハラドキドキ感を終始感じるか、あるいは、作品から何か学べることがあるか、といった、どちらかを私は映画には期待します。
本作品のように、鎌倉という現実にある都市の中で、たまには現実逃避してみるのも悪くないのではないでしょうか?