映画「オーヴァーロード」を観て~J・J・エイブラムスが仕掛ける戦争の恐怖体験~

この映画の題名の「オーヴァーロード」とは、第二次世界大戦下における、連合国軍によるドイツ占領国への侵攻作戦名を言うそうです。まさに本作品は、連合国軍のノルマンディー上陸作戦を決行する際に、一人の素直な、虫も殺せない黒人兵士が体験した、戦争恐怖体験を映画にしたものです。

2.5点・・・(5点満点)

この恐怖体験を、ヒットメーカーとして有名なプロデューサー J・J・エイブラムスが映画化すると、戦地での実体験以外に、ナチで行われていたかもしれない人体実験まで含めて演出し、単なる戦争映画に終わらせないところがさすが!と言ったところです。

この作品は、戦争におけるどうしようもない恐怖を描いていますので、主人公を含めて、同じ部隊の仲間、彼らを助けるフランス人の女性などは、逆に本当にいい人として演出しています。

その対比があるので、戦争における恐怖がより一層際立ちます。

このような映画を観ますと、よく分かります。それは両極端に人物像を描くからです。

人体実験をするナチスドイツ側:自分の国だけが繁栄すればいいという自己中心的な思考をする

よいひとたち:他人を助けるという自己犠牲的な思考をする

普段の生活の中では、ここまで両極端の思考にはなかなかありませんが、戦争という極限状態の中では、このどちらを選ぶか?否応なくさせられてしまうということです。

つくづく戦争が無い世界、平和な世界で暮らせることが幸せか・・・考えてしまいます。

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