映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」を観て

親子3代に渡って受け継がれた料理レシピの物語。戦争という激動の時代背景にありながら、料理を通して日中国交を果たした一徹な料理人と、それを支え、3代にも渡ってレシピを引き継いだ家族。

★★★★★・・・これまで経験したことのない、ショックを受け、劇的にこれまでの自分の考え、行動が変わる場合。

この物語には、中小企業のオーナー経営者にも通じる、事業に対しての「真剣さ」「誠実さ」「優しさ」「真面目さ」「ブレない心」「継続性」といったものすべてが内包されています。

また、それが最後の3代目に引き継がれるまで、本人も知らなかった。(料理人になったこと、レシピを引き継がれること)というところに、初代祖父の、人間としての素晴らしさ及び料理人としての才能の素晴らしさがあります。

このような物語を観ますと、人間としての原点に立ち返れます。

自分が目指すべきものがあり、それに対して「ブレない心で、真剣に、誠実に、真面目に、継続して取り組む」ただ、それが行き過ぎると、時として、自分しか信じられない、自己中心的な考え、行動を取ることがあります。

それではダメなのです。この物語でも、主人公には、自分しか信じられないといった考え、行動を改めるきっかけがありました。それは、祖父は妻の死、3代目は、彼の友人と、祖父を知りレシピを引き継いだ祖父の近くにいた人たちです。

そして、人は成長します。

自分の心の成長は、何歳になってもできます。唯一、それを阻むものは、自分の心に自分で蓋をしたときでしょう。

久々に様々なことを考えさせる映画に出会えました。

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