父の遺志を継ぐということ~4月2日放送7ルールを観て~

何回か私のブログで取り上げている火曜日23:00~フジテレビ系で放送されている「7ルール」の話しです。

今回はお父さんが亡くなったことで、閉店した京都のパン屋さん(ニッタベーカリー)を、閉店5年後の昨年9月に娘3人で再興したお話しです。なかでも、三女で、1番好き勝手な人生を送っていた新田里奈さん(29歳)が今回の主人公です。

彼女は、大学時代にお父さんが過労で倒れるまで、実家のパン屋さんを継ぐとは全く考えず、勉強しないで遊んでばかりいたそうです。大学2年生のときにお父さんが倒れて、大学を中退し、パンの専門学校に入り、卒業後は、東京の有名ベーカリーで修行していたが、仕事がきつく、いつ辞めようか?ばかり考えていたとのこと。そんな矢先に、突然、お父さんが亡くなったとの知らせが入り・・・

私は、彼女が番組の中で語っていた亡くなったお父さんに対する思いに感動し、共感しました。その言葉は・・・

「父が死んで、やっと自分の人生に向き合えた」

「父がいて、パンを教えてもらったら、結局自立しなかった」

「亡くなってお父さんが教えてくれたというか、強くなったんじゃないかな?と思います」

私と父の関係も同じです。一緒の事務所で、仕事を一緒にする機会がありましたし、接待なども一緒に行ったことがありますが、面と向かって何かを教えてもらったことはありません。唯一あるとすれば・・・「父の背中」と「ポイントとなる言葉・考え方」だけです。また、私も、父が亡くなってから強くなったと思います。それまでは、病気で、入院していても、存在だけで心の安らぎを得ていたように思いますが、いなくなると、途端に「はしごを外された」ような感じで、一瞬ガクッときた感じは受けましたが、頼るものがないということは、自立するしかありません。

いろいろな親子関係はあると思いますが、言葉にしなくても、なぜかしら子供にはいろいろなことが自然と伝わっているようです。

そんなことを思い起こさせてくれた番組でした。

ちなみに彼女の7ルールは・・・

1)売上予想より多めに作る

2)パン作りは週2回休む

3)姉のやり方に口出ししない

4)「カッコいい」髪型にする

5)新作は同じシチュエーションで考案

6)パンの味は多数決で決める

7)父のパンの真似をしない

7)がいいですね!素晴らしい!

人生に向き合えるキッカケをくれた父に感謝するが、どのように仕事をするか?どんなパンを作るか?までは自分が決める!ということだと思います。


テレビ番組「7ルール」を観て

私はテレビ番組では、ドキュメンタリー系、対談系の番組が好きです。もちろん、1シーズンで気になったドラマは2~3番組くらいは観ます。その中で、最近最も好きな「7ルール」という番組(フジテレビ系 火曜日 23:00~23:30)は、毎回メモをとりながら観ています。頑張る女性が毎回出演して、ドキュメンタリーのように日々の行動に密着しながら、彼女の7ルールを聞いていくという番組です。

以前のブログに書いたエピソードもありますが、今回は京都で「佰食屋」というお店を経営する(https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260401/26021357/

オーナー中村朱美さん(34歳)のエピソードを書きたいと思います。

彼女は子育てしながら働きたいという夢を叶えるため、一日100食限定の極上ステーキ丼を専門に出す店を開業しました。そして、今ではその他に2業態の店を経営し、だいたい14:00くらいまでには100食を売り切り、夕方には帰宅して、子供、家族との時間を大切にするという生活ができるまでに業績を安定させることに成功しました。

そんな彼女の7ルールとは?・・・

1)食材は使い切る(筋の部分は調味料と一緒に煮込んで自家製ソースにする。形の悪い肉はミンチにしてハンバーグにする。)

2)昼食はジュースで済ませる(家族、子供と過ごす時間を作るため)

3)夕食は絶対家族全員で食べる

4)髪型は変えない(広告宣伝費を使わないため、自分が広告塔に。何年経っても自分と分かってもらうため、髪型は変えない)

5)やる気に溢れている人は雇わない(100食限定なので、やる気に溢れていいる人より、優しく真面目な人を選ぶ)

6)毎晩30分 本を読む

7)100食限定(仕事だけが人生ではない、仕事以外の時間を従業員にもとってほしい)

ということです。

もちろん、業績が安定するまでは、お客さんが店に来ない日々が多々あったと思います。ただ、彼女の信念を曲げない。意思の強さがここまでの店にしたのだと思います。

ライフスタイルは個人によって違うとは思いますが、最も重要なことは、自分にとって重要なことを優先し、そうでないところは思い切って切り捨てるという覚悟が必要なのでしょう。なんでもできるスーパーマンはなかなかいませんので。