全英女子オープンゴルフ 42年振りの快挙!!!~渋野日向子さんの素晴らしさ~

昨晩イギリスのウオーバーンゴルフクラブで開催された全英女子オープンゴルフで、プロデビュー1年目の新人 20歳の渋野日向子さんが優勝しました!男女とも海外メジャー大会で優勝するのは、42年前の樋口久子さん以来、史上2人目とのこと。

昨今では、宮里藍さん、松山英樹さんなど多くの日本人ゴルファーが海外で活躍するようになりましたが、海外メジャー大会と言われる競技で日本人が優勝できるなんて・・・私も、6年ほど前までは、ゴルフをやまほどやっていましたので、ゴルフ中継もよく観ておりました。

青木功選手、尾崎将司選手、中嶋常幸選手、丸山茂樹選手、松山英樹選手など最終日の午前中までは単独首位など好位置をキープしているのですが、残りホールで崩れていきます。

今回も同じだろう・・・まして新人・・・ということで、不覚にもテレビのLIVE中継を途中で切って、寝てしましました。(録画はしておりましたが)ところが、起きて、まず携帯に入ってくるニュースで「優勝」を知りました。すごい!としか言いようがありません!

そこで、遅ればせながら録画を観た次第です。

観て、またびっくりしました・・・カップのヘリに当てて強めにねじ込むパット、短いPar4をリスク承知でワンonを狙ってくる度胸、テレビカメラに向かってお菓子を食べる画像をカメラ目線で披露する物怖じしない態度、そして海外メディアが「スマイルシンデレラ」と名付けたその笑顔・・・これまで観てきた日本人選手は、態度がデカイ尾崎将司選手でさえ、緊張、萎縮した感じがテレビ画面上からヒシヒシと伝わってきましたが、彼女からはそんな様子は微塵も感じない!!!

「メンタルが強い」という表現をよくしますが、彼女の場合は「強い」というより「コントロールが上手い」という表現がピッタリするように思います。それは、バンスバック率というボギー以上のスコアを叩いたホールの次のホールで、バーディー以上のスコアを出す確率が現在日本No1ということでも分かります。それは単に打たれ強いということだけではなく、感情をコントロールできるから、冷静に次のホールでバーディーが取れるということです。冷静さを欠けば、バーディー以下のスコアでは上がれません。

そのように考えると、彼女の笑顔と物怖じしない態度、度胸は感情のコントロールの一環なんだと納得がいきます。OnとOffの切り替えが本当に上手い。

ゴルフに限らず、ビジネス社会あるいは日常生活でも同じと思います。

もう6年ほど握っていないゴルフクラブを久々に握りたくなった、渋野日向子さんの優勝でした!

竹野下正治さん53歳&稲田弘さん86歳~ジェットスキー界のキング&最年長トライアスロン競技者~

TBS系テレビで、毎週土曜日17:00~放映されている「バース・デイ」というテレビ番組で、このお2人が紹介されていました。私は、ドキュメンタリー番組が好きですので、この番組も録画して、時間があるときに観ております。

お2人とも「すごい!」の一言です。

ただ、お2人がこれだけのめり込む動機がそれぞれ違います。

竹野下さんは、何か一つのことに秀でることで、自分の自信になるため

一方、稲田さんは、早くに他界した奥さまからの言葉がキッカケ・・・「やるなら私ができない分一生懸命やれ」

何かを成し遂げる、やり続ける動機となることは人により異なると思います。

動機に対して、常に誠実に向き合い、やり続けること。

おそらく、その誠実さの原点が何か?が重要なのだと思います。

サワコの朝に出演した下重暁子(シモジュウアキコ)さんの言葉が印象に残りました~これからのあなたは、終活しますか?スタートしますか?~

私は、気になるテレビ番組は録画しておき、あとから番組に応じて見方、聞き方を変えて視聴しています。

ドラマ、映画、ニュース、ノンフィクション、対談番組などです。ドラマ、映画以外の番組はだいたい、何か別のことをやりながらちょこちょこ見たり、聞いたりしています。そして気になったところがあれば、早戻しして再生するといったことをしています。逆に、見ていても最初の2~3分でピン!とくるものがなければ、最後まで見ずに消去してしまうといった具合です。

気になるワードとか、出来事は日頃から無意識のうちに注意していますので、ちょっとのことで敏感に反応します。情報過多の現在社会での情報入手はこれでいいと思います。

そんな中、サワコの朝という土曜日7:30~8:00までやっているテレビ番組に、作家の下重暁子さん(83歳)が出演された放送を録画して、あとで見ました。

私は下重暁子さんのことは、この番組を見るまで、これまで全く知りませんでした。なので、いつものように他のことをやりながら、この番組を流しておりました。ただ、そこから流れてくる言葉が「いかにも男前(下重さんは女性です)」であり、「共感できるキーワードばかり」だったので、早戻しして、ほとんど一言一句メモしたのです。

昨今、終活という言葉をよく耳にします。この言葉の意味を私は、死ぬときのことを考えて、今から準備をする・・・ということのように捉えています。ただ、私のように今も、これからも、資産と呼べるものを何も残せない人たちも少なからずいます。そういう人にとって残せるものとは、自分が生きたという爪痕、痕跡です。下重さんの言葉は、そんな私の思いと共感することが多いものでした。

その中のいくつかの言葉をここに書かせていただきたいと思います。

彼女は、1936年生まれの83歳の女性です。1959年にNHKにアナウンサーとして入局しました。その後、30歳代で作家の道へ、78歳(2015年)で書いた「家族という病」が、63万部のベストセラーとなる。その後、「極上の孤独」「年齢は捨てなさい」などの著書が重版を重ねる販売となります。

1)「家族という病」:家族=良いものという図式に苦言を呈する。これまで、家族に対して、優しくしなければいけない、仲良くしなければいけないと考えることが当たり前を思われてきたが、そうではない!家族の中での自分は、父、母、兄弟という役割を演じているだけであり、大切なことは全て個人。個人が好きなことをして生きるべき。

2)「極上の孤独」:孤独と淋しいとは全く違う。淋しいのはそのときの感情だが、孤独とはそれを突き抜けた覚悟を表す言葉。したがって、孤独は可愛そうではなく、孤独は素敵な時間である。

3)「年齢は捨てなさい」:自分は現在83歳だが、60歳以降は歳をとっていないと自分では考えている。年齢と自分の本質は関係ないことなのに、年齢を聞くことで、一般的なその年齢の人と同じ枠に当てはめようと考える人が多すぎる。特に、前期高齢者、後期高齢者といった枠を決められるのは腹立たしい!

4)待つエネルギーの大切さ:下重さんは小学校3年生のときに、結核という病気になって、約2年間、家で療養していたそうです。そのときに、友達は蜘蛛だけだった・・・蜘蛛から学んだこと・・・蜘蛛は獲物がかかるまで目が離せない。その待つエネルギーはすごい。待つことで、熟成される気持ちが物事を成就させ、人を惹きつける。

5)83歳になった今、やっと自分に合った自己表現手段を手に入れた。今がスタート地点に立ったところ。ただ、これまでやってきたことは、まわり道ではあったが、必要だったこと。このまわり道があったからこそ、今がある。

エルトン・ジョン~YouTubeに感動しました!~

イギリスが生んだスーパースター「エルトン・ジョン」を皆さまはご存知でしょうか?

72歳の現在、彼は家族との時間を優先するという理由で、最後のワールドツアーを敢行中です。

また、今年8月には彼の自伝的な映画「ロケットマン」が公開されます。

これまで、薬物・アルコール依存症、同性愛者など色々な人生経験を積んできた彼が最後に行き着いたのは、「家族」ということです。

その彼が、昨年出演したイギリスのデパートチェーンJohn Lewis & PartnersのクリスマスCMをたまたま先日観て、感動しました!

私が彼の書いた楽曲で一番好きな「Your Song」を歌うシーンがどんどん若返っていき、最後に子供時代のシーンになり、子供のエルトンが、ピアノをプレゼントされるシーンになります。そのシーンのテロップが、「Some gifts are more than just a gift(単なる贈り物以上の贈り物があります)」で、締めくくられます。

自分の人生の中で、転機となるようなプレゼント・・・それは誰しもあると思います。その中には、本人が気が付かずにもらっているプレゼントも多々あると思います。そんなプレゼントを誰かにあげられる自分になりたい・・・と切に思います。

https://youtu.be/mNbSgMEZ_Tw

WOWOWドラマ「坂の途中の家」を観て~叫び~

先般映画を観た「愛がなんだ」に引き続いて角田光代さん原作小説のドラマ化です。

今回は、小さな子どもを持つ母親の子育てを巡る問題を深く掘り下げたものです。先般も書きましたが、角田さん原作のものは、そのリアリティー感が半端なくすごい!小さな子どもを持つ母親の悩み、叫びを、丹念に取材されて、小説にされたことがヒシヒシと伝わってきます。

最終話で、主人公を演じる柴咲コウさんが、裁判員裁判の裁判員に選ばれ、量刑を決める打ち合わせの席上で、最後に言われる言葉がグサグサ私に刺さりましたので、そのままここに引用します。

思いが強すぎるからこそ、間違った道に迷い込んでしまう。そこから助け出してくれる人さえいれば、自分を支えることができる・・・。手を差し伸べるということは、常に忘れてはならない・・・

ちなみに、被告人は、お風呂の湯船に、泣き止まない赤ちゃんを落とし、殺してしまった母親です・・・

以下・・・

私は、裁判の間中、被告人と自分を重ねてしまっていました。

同じ小さな子を持つ母親だからというだけではなくて、被告人と私には共通点がたくさんあったからです。

私は夫や、実の母親から精神的な暴力を受けていました。

そして、被告人と同じように子どもに危害を加えてしまったことがあります。

何のために夫が妻をわざわざ追い詰めるのか?そうおっしゃった方がいらっしゃいました。

私にもそれがわかりませんでした。

夫にも母にも、そんなに憎まれているのかとも思っていました。

でも、今日知りました。

相手を貶めて、傷つけて、支配して、そうすることで自分の腕から出て行かないようにする。そういう愛し方しかできない人がいる。

こんな簡単なことにどうして気が付かなかったのか?

それは、私が考えることを放棄していたからでした。

自分の幸せを人に決めてもらっていたからです。

誰かの価値観に従って生きるのは、とても楽だったから。

被告人が私と同じだったか?どうか?はわかりません。

でも、私はやっぱり被告人に同情します。

両親や夫、義理の父や母、医師や保健士、ほかの母親たち、一つボタンを掛け違えたばかりに、みんな声も届かないほど、遠い人たちに思えて・・・

助けを呼ぶ声がどうしても出なかった・・・

それは決して、見栄でも、プライドでもなかったと思います。

自分1人がどうしても、ダメで、愚かな母親に思えたんではないでしょうか?

そのことをもう誰にも指摘されたくなかったのではないでしょうか?

身近な人が誰一人気付かなかった・・・そのことは私は、同じ母親として、心から気の毒に思います。

理想の子育てをしてあげたいのに、できないのが辛い。

いつも笑っていて欲しいのに、泣かせてしまうのが苦しい。

小さなことの積重ねに蝕まれて、周りの人たちの正しい言葉に打ちのめされて、子どもに申し訳なくて、私がお母さんでごめんなさいと、自分を攻めてします。

愛しているから、間違ってしまう。

愛しているから、絶望するんです。

被告人に必要だったのは、そのことを理解してくれる、誰かの優しい視線と、共感だったと思います。

被告人が置かれた状況は辛いものでした。

でも、だからと言って、赤ん坊を湯船に落としていいはずがない。

同情できないのは、その一点のみです。

WOWOWドラマ「悪党~加害者追跡調査~」が面白い!~人を許すことの大切さ~

WOWOWドラマ「悪党~加害者追跡調査~」が面白い!「悪党」という題名より、加害者追跡調査の方が、このドラマには合っているような気がします。

とある探偵社が、過去に自分の息子を殺された依頼人から、現在保釈された加害者が何をしているか?という調査依頼を受けます。その結果で、加害者に恨みを持つ被害者家族が、その加害者を許すか?許さないか?を決め、葛藤しながら、ある人は許し、ある人は復讐するという経緯を毎回ごとに違う調査依頼で、ドラマ化したものです。

過去に依頼人と同じように、家族を殺された東出昌大さん演じる調査員の目を通してそれが描かれ、最初は許す気持ちなんて全くない被害者家族が、苦渋の決断をするまでの過程を描いています。

家族を殺されるという最も悲惨なことを体験して、その加害者を許すなんてことは、なかなかできるものではないように思います。ただ、人を許さなければ、その被害の連鎖がさらに広がる・・・

殺人といった犯罪でなくても、我々は日々の生活の中で、中傷、誹謗、批難を受けることがあります。それは、いかに謝罪されようとも、傷ついた心の傷が癒やされることはないように思います。だから「一生許さない」と思う気持ちはわかりますが、そこである意味、自分の思考、成長が停まってしまいます。

なかなか難しいとは思いますが、そういったことを乗り越えてこそ、自己成長。

私は、「反省するが、後悔しない(過去を顧みない)」ということを自分の信条としていますが、それにピッタリとフィットするドラマです。

ドラマ「白い巨塔」が面白い!~いかに医学が進歩しようとも、人間の本質は変わらない~

現在、テレビ朝日 開局60周年記念として放映されている「白い巨塔」が面白い!

山崎豊子さんの原作ですが、これまで何回も、映画、ドラマ化されている本作品は、そのストーリー展開において、群を抜いて面白い作品です。私は、これまで、1978年に田宮二郎さん主役でドラマ化された作品と、2003年に唐沢寿明さん主役でドラマ化された作品を観ました。

特に、田宮二郎さん主役のドラマでは、彼の鬼気迫る演技に圧倒され、最後まで目が離せなかった思い出があります。また、その後の本人の死も、あまりに突然過ぎて、ドラマとオーバーラップし、忘れられない出来事として鮮明に覚えています。(当時、私が住んでいた家が、田宮二郎さんの家のすぐ近くだったこともあります)

そんな名作が、またドラマ化された・・・当然、これまで観てきておりますので、ストーリー展開は分かっています。にもかかわらず、また観てしまう。まさにそれが「名作」と言われる所以です。

医学の進歩により、1978年、2003年のドラマとは違い、AI医療、病気による手術の難易度、病気の種類などの設定が違っていますが、そこで描かれている人間の欲望の本質はまったく変わってないということが、名作と呼ばれる理由と思いますが、逆に、悲しくなります。

欲望・・・名誉欲、金銭欲など、さまざまな欲がありますが、それが何10年経っても変わらない。おそらく、何100年、何1,000年経っても変わらないのではないか?と思います。

私も、「名作」と言われる小説を書いてみたいと思いつつ、本作品は、人間の本質の進化がなければ、今後の社会はどうなっていくのか?と考えさせられてしまうドラマのように思います。

WOWOWで放送中の「NYガールズ・ダイヤリー 大胆不敵な私たち」が面白い!

WOWOWで放送中の「NYガールズ・ダイヤリー 大胆不敵な私たち」が面白い!

ニューヨークにある人気女性雑誌社に勤める3人のOLが主人公です。

1998年~2003年まで放映されて、映画も2作品製作され、好評だった「セックス アンド ザ シティ」というドラマが私が好きで、毎回欠かさず観ていました。このドラマも親友の女性4人が主人公のドラマでしたが、時代背景もあるのでしょうか?このときの設定はOLではなく、コラムニスト、弁護士、社長、ギャラリーのディーラーといった個人事業主といった職でした。

わずか10~15年くらい前のドラマと、現在のドラマを比較して、圧倒的に違うのは、SNSです。テレビドラマであっても、SNSを無視して描くことができないので、テレビ画面上に、twitterとかの、文字がでてきたりすることがあります。なので、そこで批判されたり、称賛されたり、それが主人公たちの気持ちを変えていきます。

とはいえ、20台女子の「悩み」「夢」「友達とのコミュニケーション」といった基本的なことは、時代が変わってもあまり変わらない。

そこで繰り広げられる赤裸々女子トークが非常に面白いし、日本ではあまり考えられない企業システムにびっくりしたりします。

是非、時間があればご覧ください!

子供主体の教育~4月16日放送の7ルールを観て~

今回の主役は、1,000坪の雑木林に囲まれた人気保育園の6ヶ月に密着 しぜんの国保育園 園長 齋藤美和さん(37歳)です

この保育園は、子供のやりたいことに寄り添う保育園として、国内外で有名になっているとのこと。1979年に町田市で開園し、現在は園児162名。

園児が洋服作りをしたいと言えば、その道のプロまで招くことまでします。朝、子供が今日は何がしたいか?先生と話し合い、それぞれの目的に合わせた部屋で過ごせるよう、工夫されています。例えば、「ままごと」「建築」「研究」「音楽」といった部屋がそれぞれある。

子供を対象にした事業は、だいたい提供者側の論理で、管理しやすいうように作られることが多いように思います。特に保育園という小学校に進学する前の子供は、手がかかるので、この傾向が強いように思います。しかし、この保育園はまったく逆の発想で運営されている。

大変とは思いますが、これが本来の幼児教育ではないでしょうか?

子供だからこそ、自分で考える癖付けが必要と思います。特に、これからの時代は、AI技術の発達により、これまで人間が行っていた業務がAIに取って代わるようになってきます。その中で、人間だからこそできる業務、仕事しか残りません。自分で仕事を作り出す、あるいは、一芸に秀でることが出来なければ、仕事が無くなる可能性がある!

日本の高度成長時代、バブル経済時代で育ってきた世代は、自分で考えなくても、やるべき仕事はドンドン降ってきた・・・なので、それを正確に、早くこなせる人間がトップに立つことが多かったように思います。

でもこれからの時代は、処理能力ではなく、創造力、個性が必要とされる時代。

この番組を観て、この保育園を卒業された子供たちが、これからの時代のリーダーとして日本を引っ張っていってくれることを期待でき、よかったです!

因みに、齋藤美和さんの7ルールは・・・

1)子どもの「今」の興味を大事にする

2)子どもと目線の高さを合わせる

3)「なるほど」と思ったら携帯にメモる

4)すぐ出ていける格好で寝る

5)人柄の見える服装で保育する

6)息子と熱唱でストレス解消

7)急がず回り道をする

最後に印象に残った言葉を書きます。「ここは、人が育っていく場所。育てる場所ではない」

父の遺志を継ぐということ~4月2日放送7ルールを観て~

何回か私のブログで取り上げている火曜日23:00~フジテレビ系で放送されている「7ルール」の話しです。

今回はお父さんが亡くなったことで、閉店した京都のパン屋さん(ニッタベーカリー)を、閉店5年後の昨年9月に娘3人で再興したお話しです。なかでも、三女で、1番好き勝手な人生を送っていた新田里奈さん(29歳)が今回の主人公です。

彼女は、大学時代にお父さんが過労で倒れるまで、実家のパン屋さんを継ぐとは全く考えず、勉強しないで遊んでばかりいたそうです。大学2年生のときにお父さんが倒れて、大学を中退し、パンの専門学校に入り、卒業後は、東京の有名ベーカリーで修行していたが、仕事がきつく、いつ辞めようか?ばかり考えていたとのこと。そんな矢先に、突然、お父さんが亡くなったとの知らせが入り・・・

私は、彼女が番組の中で語っていた亡くなったお父さんに対する思いに感動し、共感しました。その言葉は・・・

「父が死んで、やっと自分の人生に向き合えた」

「父がいて、パンを教えてもらったら、結局自立しなかった」

「亡くなってお父さんが教えてくれたというか、強くなったんじゃないかな?と思います」

私と父の関係も同じです。一緒の事務所で、仕事を一緒にする機会がありましたし、接待なども一緒に行ったことがありますが、面と向かって何かを教えてもらったことはありません。唯一あるとすれば・・・「父の背中」と「ポイントとなる言葉・考え方」だけです。また、私も、父が亡くなってから強くなったと思います。それまでは、病気で、入院していても、存在だけで心の安らぎを得ていたように思いますが、いなくなると、途端に「はしごを外された」ような感じで、一瞬ガクッときた感じは受けましたが、頼るものがないということは、自立するしかありません。

いろいろな親子関係はあると思いますが、言葉にしなくても、なぜかしら子供にはいろいろなことが自然と伝わっているようです。

そんなことを思い起こさせてくれた番組でした。

ちなみに彼女の7ルールは・・・

1)売上予想より多めに作る

2)パン作りは週2回休む

3)姉のやり方に口出ししない

4)「カッコいい」髪型にする

5)新作は同じシチュエーションで考案

6)パンの味は多数決で決める

7)父のパンの真似をしない

7)がいいですね!素晴らしい!

人生に向き合えるキッカケをくれた父に感謝するが、どのように仕事をするか?どんなパンを作るか?までは自分が決める!ということだと思います。