映画化もされているので、ご存知の方も多いと思いますが、中国紀元前において、秦の始皇帝が中華統一を果たす物語です。コミック本としては、現在54巻まで出版されているので、それをすべて読破したということです。もちろん、まだマンガは続いていますので、コミック本としては、55・56・57巻・・・・と続いていくと思います。
そこで、これまでの物語の中で、私が印象に残った箇所をご紹介したいと思います。
それは、45巻486~488話で描かれた物語です。秦の首都:咸陽を、戦争中であるにもかかわらず、趙の最強武将と言われる李牧と、斉の王建国王が訪れ、秦の嬴政(えいせい)国王に会ったときに、嬴政国王が「中華統一」を語る場面です。
王建国王は、支配する国と支配される国の国民意識の違いから、たとえある国が中華統一を果たしたとしても、戦争がなくなることはない。支配される国の国民感情までをも、救済はできない・・・と論じます。
これに対し、嬴政国王は、中華統一を図る戦争は侵略戦争ではなく、新国建国の戦争であり、統一後の世界を統治するのは、人ではなく、法である(法治国家)と論じます。
私は、新国建国とは、会社創業と共通するところが多いと思います。
中小企業の場合、殆どの会社が創業者、オーナー社長の考えが会社の憲法だ・・・ということで、創業者、オーナーの顔色を伺いながら仕事をしている社員が多いのではないでしょうか?まだまだ規模が小さい会社であればしょうがないのかもしれませんが、逆に言えば、小さい企業だからこそ、会社内でのルールが大切ではないでしょうか?
ルールを作って、システムに乗せること・・・これができてこそ、平和と平等の世界が実現する。
会社の成長と継続性を図るうえで、最も重要なことが、この「キングダム」から学べます。皆さんも是非ご一読してみてはいかがでしょうか?