2014年に日本で公開された「パワーゲーム」という映画を観ました。
会社に弱みを握られた社員が敵対企業にスパイとして送り込まれ、逮捕寸前のとこころで、自分の過ちに気付き、更生するという話しです。
原作となる小説があり、ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン、リチャード・ドレイファスといったベテラン俳優が脇を固めて、見応えのある作品と言いたいところですが、ドキドキ感、ワクワク感もなく、淡々と物語が進み、終わってしまったという印象しか残らない映画でした。
★★・・・時間の無駄にはならないが、私の感性の中で、何かしらの気付きまでは得られないと感じた場合。
唯一、印象に残っているのが、主人公とリチャード・ドレイファス演じるお父さんの関係性です。
お金が無くて、お母さんの病気を満足に治療できず死なせてしまった父親、その父親自身も今は病気で働くこともできず、1日中ソファーに座ってテレビを観ている父親。そんなダメダメな父親なので、最初はトゲトゲしいですが、自分の過ちに気付いた後は、自分の弱みを出して、相談します。
ダメダメな父親でしたが、基本は愛情いっぱいの育てられ方をしたんだな~といった感じがヒシヒシと伝わってきます。お父さん役のリチャード・ドレイファスもさすがにいい演技をしています。
主人公が「自分の過ちに気付いた」のも、この親子関係があったから?といった想像?をしてしまいます。
自身の周りの人との関係性が、自分の考え、行動に強く影響を与えます。本筋よりも、そんな思いを強く感じた映画でした。