アメリカ ロスアンゼルスで、2019年2月10日(日本時間2月11日)第61回グラミー賞の授賞式が行われました!はるか昔・・・私はこの授賞式のLive中継をよく観ていたことを思い出し、今回、久しぶりに中継を録画しておいて、観ました。
私は、なぜかしらアメリカしかもロスアンゼルスが大好きです。学生時代に1回だけ行ったことがありますが、そのときに、ロスのビバリーヒルズをWalk manでイーグルスというバンドの「ホテルカリフォルニア」を聞きながら歩いた心地よさが忘れられません。
気温は35℃、湿度50%以下の場所では、確かに日差しは強いのですが、汗をかきません・・・汗かきの私が、ジメジメした日本の夏とは全く違うこの地に憧れを抱くのは当たり前です。
また、住んだことはありませんので、よくわかりませんが、白黒ハッキリして、自己主張の強いアメリカ人の性格は好きです。人生1回、2回くらい失敗しても、頑張って這い上がって来る人を認める世界、敗者復活を認める世界は素晴らしいと思います。
そんなThis is Americaを感じることができるグラミー賞の授賞式は、素晴らしいアーティストのパーフォーマンスが観られるという意味でも、非常に見応えのある式典です。
特に、今回は、これまで受賞において、冷遇されてきたと言われているラッパー、女性アーティストにスポットを当てるということで、アメリカ特有の無茶振り授賞式になるのではないか?という予想もあり、楽しみにしておりました。
案の定、パーフォーマンスは女性アーティストがほとんど、目玉の最優秀レコード賞も、チャイルディッシュ・ガンビーノの「This is America」という、ラップの曲が受賞しました。また、この曲にミュージックビデオの製作に、日本人が関わっているということで、日本ではニュースになりましたが、それ以上に、このビデオがアメリカ社会の問題点をバカバカ暴露する動画であったことに、私は、びっくりしました。
日本では、果たしてこのような曲が、歴史のある式典で、賞を獲得するようなことができるでしょうか?私はまったく難しいと思います。社会の恥部を暴露する曲、社会に警鐘を鳴らすような曲・・・このような曲を書き、歌ってきたシンガーソングアンドライターは日本でも数多くいましたが、それがポピュラー・ソングとして認められたことは皆無と言っていいと思います。
音楽も芸術です。そこには商業主義だけではなく、他のものとは一線を画す、自己主張と芸術性があるべきだし、それを正当に評価すべきと思います。
日本とアメリカ、芸術を含めた社会の奥深さの違いを感じた2019年グラミー賞授賞式でした。