三條慶八著作「儲かる会社に変わっていく社長の全テクニック」を読んで

同氏の本はこれまで、2冊読みました「会社と家族を守って借金を返す方法」、「あなたの会社のお金の残し方、回し方」です。また、メールマガジンも定期的に読まさせていただいています。

阪神大震災の際に、お父さまから引き継いだ会社が窮地に陥り、そのときあった140億円の負債を自力で返済されたということで、現在は経営アドバイザーとして活躍されている方です。

そんな経歴が私とかぶることもあり、著作を読んで勉強させていただいています。

★★★・・・何かしらの気付きは得られるが、それが、自分の考え、行動まで変えるような影響を与えることではない場合。

この本では、社長としての基本的な姿勢と、日々気をつけるべきこと、学ぶべきこと、ピンチに陥ったときにとる行動などなどを1項目ごとに概略のみ書いてあります。それぞれの項目について、その通り!と同感するものですが、概略のみで、突っ込んだ指導は、個別コンサルで・・・ということで、巻末に60分の無料相談申込みのURLが書いてあります。

昨今のビジネス書はほとんどこういった形で、ネットアクセスから、無料特典が得られるとか、メルマガへの誘導といった手法で、読者登録をさせる方法をとっているようです。

ネットの発達により、個人から著者へのアクセスが簡単にできるようになり、著者側としても、出版で儲けるというより、そこから、派生する、メルマガ登録、You tube登録、講演会といったもので、お金をいただくといった方向にシフトし、読者も本から得る知識は概略だけ、個別の相談は、別途ということの方がより深い知識が得られるということで、そんな形になっていると思います。

そんな昨今の出版事情から思うのは、本書に限らず、経営者のバイブルと言われたピーター・F・ドラッガーの著作とか、D・カーネギーの著作で語られる一言一句が胸に刺さる言葉で埋め尽くされている書籍が少なくなったな~!ということです。