タイガー・ウッズ マスターズ優勝に見る、本当のリチャレンジャー精神とは?

本日アメリカのオーガスタで開催されたゴルフ マスターズトーナメントで、タイガー・ウッズ選手が14年振りにこの大会で優勝しました。まさにこの試合は世界の4大メジャータイトルと言われ、プロゴルファーであれば絶対に優勝したいトーナメントです。

私は、現在はゴルフをしておりませんが、以前はよくしており、マスターズもわざわざ観戦に行ったこともあります。なので、しばらく全く観ていなかったゴルフ中継も、今回は、マスターズそして、憧れのタイガー・ウッズの復活があるかもしれないということで、テレビ観戦しておりました。

全盛期のタイガーはまさに神業と言われるプレーの連続で、そのカッコ良さに魅せられました。また、毎年マスターズが開催されるオーガスタナショナルゴルフクラブは、テレビで観る以上に高低差があり、美しさも半端ありません。私が観戦したのは、2009年ですので、ビール片手に、タイガー・ウッズを追いかけ回していたことを思い出します。

まさに、このトーナメント後の2009年11月です。タイガーがスキャンダルで、事故を起こし、低迷、膝、腰の手術を何度も行い、2017年には運転中に職務質問され、真っすぐ歩けない姿が撮影された動画も公開されてしまいました。

そんな中からの復活です。

ゴルフ界の頂点にいた彼は、セックス依存症と診断され、リハビリ施設にも入院し、離婚をし、膝、腰の故障、まさに精神的、肉体的にもボロボロの状態に陥っていました。そこからの復活です。

リチャレンジー タイガー

そんなタイガーの本日のプレーを観ていて、私が気がついたリチャレンジャー精神は・・・我慢です。

本日の最終ホールで、2位と2打差のあるタイガーはドライバーが飛びすぎてバンカーに入るのを嫌い、3ウッドで打ちます。フェアウエーには打てましたが、多少右目にいってしまい、2打目が上の木の枝に引っかかるかもしれないといった状況でした。それに対して彼が選んだのは、無理しないということです。カット目に打って、強風で引き戻されたかもしれませんが、無理してグリーンを狙わないといった判断でした。結果、3オンで、ボギーとなりましたが、優勝には変わりありません。おそらくゴルフ界の頂点にいた頃の彼なら、大観衆が待っている最終グリーンに意地でも乗せるという判断をしたように思いますし、できる技術は今でもあるはずです。

優勝後、家族と抱き合う姿を見て、精神的にも成長して戻ってきたタイガーに感動しました。同じ道で、どん底から這い上がる凄さ!それができる人はスーパースターです。

自分の現在の実力を冷静に判断し、決して無理するわけではない(我慢)が、ギリギリのところまで自分を出し切る。私のような凡人は、そこに結果がついてくるか?わかりませんが、少なくても自分自身には満足できますし、それでいいと思います。

生きる勇気をもらったタイガー優勝でした。