2012年4月にアメリカでスタートしたこのドラマが、シーズン7で先日、完結しました。全124話続いたホワイトハウス内で起きる、スキャンダルを解決するロビーストの話しです。当然、これだけ長いドラマでしたので、大統領選の前からドラマは進行し、目的を達するためには手段を選ばないロビーストが、最後は正義に目覚め、改心するといった感じでドラマは終わります。
ただ、ここに至るまで、目的を達成するために、ホワイトハウス内で殺人はするは、平気で敵対する相手を騙すは、選挙の集計結果を誤魔化すは、出演者全員が悪党といった感じです。
その中でも、不器用で、1番信用が置けた司法長官が、最終話では、大統領の椅子に固執する副大統領に毒殺されるといった悲劇が描かれました。そして、この事態を収拾するため、生贄として、この副大統領の側近で、殺人を請け負っていた実行犯だけが刑務所に投獄されることに・・・
★★★★・・・自分の考え、行動に変化をもたらすようなことだが、ショックを受けるまでにはいかないことの場合。
ドラマを観られていない方にはわからないと思いますが・・・一言で言えば、こんなこと本当にありうるの?????と・・・?が何個もついてしまうような物語展開でした。
日本のドラマでも、政治スキャンダルもののドラマはありますが、ここまで一国の代表者をスキャンダルまみれに描くことは無理と思います。
なぜここまで描けたのか?
私は、アメリカ大統領が国民の直接選挙で選ばれたからだと思います。
国民が直接選挙で選んだということは、国民の代表者という意識が国民側も強いのではないでしょうか?国民の代表者ということは、代表者というだけで、国民に違いないのです。
したがって、悪いことをするだろうし、スキャンダルも抱える。聖人君子なんてありえないと、最初から国民も考えている。それも含めて本人の力量と評価されるわけです。
日本は・・・というと、間接選挙で総理大臣は選ばれるので、国民の意識も自分たちが選んだという意識が乏しく、よくわからん?といった感じではないでしょうか?なので、本人のスキャンダルというより、取り巻き、側近が悪いことをして、その影響で、辞任するというパターンになる。本人の足を引っ張るには、女性スキャンダルしかない!といったことでしょうか?
スキャンダルも抱えながら、ビジネス上の実力、政治手腕で評価されるアメリカと、手腕、実力よりも、お行儀の良さの評価が優先される日本、資本主義社会という経済社会の中で、どちらが勝つか?ハッキリしてしまいますね・・・