本作品はデンマーク映画です。過去のデンマーク映画を調べてみると、毎年ほんの数本しか日本では公開されていません。そんなデンマーク映画ですが、本作品を観たいと思った理由は2つあります。
1)アメリカ映画の「ソウ」に代表されるようなシチュエーションスリラーと、予告編を観て感じたから。
2)数々の映画賞を受賞しているから
以上2点です。
私はこれまで8作品も続いている「ソウ」シリーズが大好きです。人間の追い込まれた極限状態のドキドキ感は半端ありませんし、特に、1作品目の「ソウ」は、ストーリー仕立ても、最後のドンデン返しで、「えっ!」と息を呑むような展開が隠されていて、最後まで飽きさせない展開に驚きました。
そんな雰囲気を漂わせる予告編と、デンマークという決して映画産業が盛んな場所ではないところで製作した映画が、数々の映画賞を受賞しているということで、興味を惹かれ、鑑賞しました。
結果・・・
★★★☆3.5点ということです。
3.5点という中途半端な点数を解説しますと、映画としては相当に面白いが、自分に置き換えて、そこに自分の行動がこれから変わるようなショックを受けるようなことが描かれていたか?と問われると、そこまではいかないな・・・と感じる映画だったからです。
警察で、審問を要することをしてしまった主人公が、現場復帰できるか?できないか?審問が行われる前日に、一時的に緊急電話受付担当をすることに・・・といった精神的な不安定さの中、誘拐犯?殺人犯?からの電話対応で、追い詰められる主人公。その精神状態の変化を見せる映画。最後に、題名の「ギルティ」=有罪の意味がわかるストーリー展開。
先般、「アリータ:バトルエンジェル」では、シチュエーションを現実逃避させることで、描くことが約2時間の映画の満足感をアップさせるといったことを書いたように思いますが、本作品を観て、それとは逆に、状況、場所を絞り込むことにより、集中して描ききることも映画の面白さをアップさせると感じました。