居場所

居場所って難しいと思いませんか?

落ち着いていられる場所は、人により、目的により、様々と思います。テーブルの形、椅子の形、周りの音、他人の目など総合的に勘案して、「ホッとする場所」が決まります。

ただ、人間、ホッとする場所がないと、前向きに物事を考えたり、やるぞ~というモチベーションも上がってこないのが現実です。

そんな場所を手に入れられる人ばかりではありませんが、そんな居場所が欲しい!と皆が思っているのではないでしょうか?

そんな思いでブログを書いていたら、フッと今年4月2日に放映された7ルールという番組で、父の急逝をキッカケに父の創業したベーカリーを継いだ新田姉妹の三女 新田里奈さんの7ルールの1つを思い出しました。

里奈さんはメンタリストDaigoさんの本からヒントを得て、新作のパンを考えるときは、いつも「鴨川沿いのスターバックスへ行き、広いテーブルの決まった位置に座り、抹茶ラテを頼み、新作考案用のノートを開く」ことを、一連の流れをルールにしているとのこと。

落ち着ける場所で、いつも通りのルールで行動するからこそ、柔軟な発想ができるということだと思います。

居場所をみつける!重要なことだと思います。

子供主体の教育~4月16日放送の7ルールを観て~

今回の主役は、1,000坪の雑木林に囲まれた人気保育園の6ヶ月に密着 しぜんの国保育園 園長 齋藤美和さん(37歳)です

この保育園は、子供のやりたいことに寄り添う保育園として、国内外で有名になっているとのこと。1979年に町田市で開園し、現在は園児162名。

園児が洋服作りをしたいと言えば、その道のプロまで招くことまでします。朝、子供が今日は何がしたいか?先生と話し合い、それぞれの目的に合わせた部屋で過ごせるよう、工夫されています。例えば、「ままごと」「建築」「研究」「音楽」といった部屋がそれぞれある。

子供を対象にした事業は、だいたい提供者側の論理で、管理しやすいうように作られることが多いように思います。特に保育園という小学校に進学する前の子供は、手がかかるので、この傾向が強いように思います。しかし、この保育園はまったく逆の発想で運営されている。

大変とは思いますが、これが本来の幼児教育ではないでしょうか?

子供だからこそ、自分で考える癖付けが必要と思います。特に、これからの時代は、AI技術の発達により、これまで人間が行っていた業務がAIに取って代わるようになってきます。その中で、人間だからこそできる業務、仕事しか残りません。自分で仕事を作り出す、あるいは、一芸に秀でることが出来なければ、仕事が無くなる可能性がある!

日本の高度成長時代、バブル経済時代で育ってきた世代は、自分で考えなくても、やるべき仕事はドンドン降ってきた・・・なので、それを正確に、早くこなせる人間がトップに立つことが多かったように思います。

でもこれからの時代は、処理能力ではなく、創造力、個性が必要とされる時代。

この番組を観て、この保育園を卒業された子供たちが、これからの時代のリーダーとして日本を引っ張っていってくれることを期待でき、よかったです!

因みに、齋藤美和さんの7ルールは・・・

1)子どもの「今」の興味を大事にする

2)子どもと目線の高さを合わせる

3)「なるほど」と思ったら携帯にメモる

4)すぐ出ていける格好で寝る

5)人柄の見える服装で保育する

6)息子と熱唱でストレス解消

7)急がず回り道をする

最後に印象に残った言葉を書きます。「ここは、人が育っていく場所。育てる場所ではない」

紙を愛する全ての人へ~3月5日放送の7ルールを観て~

このブログでも度々取り上げていますが、私はフジテレビ系で毎週放送されている「7 rules」という番組が好きなので、録画して、メモをとりながら観ています。一言で言いますと、仕事に熱中、熱狂している女子を追うドキュメンタリー番組です。

この番組では、マグロに熱狂している女子、かき氷に熱狂している女子、お菓子作りに熱狂している女子などいろいろなものに熱狂し、それを仕事にまでしている女子の日常を追いかけ、彼女たちが生活習慣として、どんなことを自分のルールとしているか?を7つあげて語ります。

その番組で、3月5日に放送された女子の熱狂は、「紙」でした。

私は、以前の仕事で、相当な金額の紙をこれまで扱いましたが、自分では紙そのものについて、愛着、愛情を持って接したことがこれまでありませんでした。なので、「紙」を愛し、これを仕事に(紙を販売して実績を上げる仕事と、紙への愛で実績を上げる仕事は違います)しているこの回の番組主人公、津田淳子さんとはどんな人?という思いをもってこの番組を観ました。

紙を愛する全ての人へ・・・毎号即完売の大人気雑誌「デザインのひきだし」編集長 津田淳子(44歳)

デザインのひきだし」とは、グラフィック社が年3回発行しているデザイン・紙・印刷・加工のことを専門に書いている雑誌になります。発行部数:12,000部、定価:2,000円です。この雑誌が発売されると、即完売になってしまうとのこと。

毎号テーマを決め、そのテーマに関連する会社40~50社に彼女自身が出向いて、取材を行う。そして、彼女自身が記事を書き、構成を決めていく。当然、彼女が出向く会社は、印刷工場、加工会社、製紙メーカーまで、紙に関わる商売の川上から川下まで、全ての会社に及びます。そこで、わからないところは徹底的に聞きまくります。また、製紙メーカーでは、屋外の大量に山積みされたチップ(紙の原料となる木材の破片)の上に寝転び、そのチップを記念に持って帰ったりします。

そんな彼女の7rulesは・・・

1)表紙に1番お金をかける

2)定価:2,000円をキープする

3)見たことない紙は持ち帰る

4)知ったかぶりをしない

5)気になる技術は名刺で試す

6)原稿は写真の説明文から書く

7)自分が読みたい本を作り続ける

ということです。

これまでは、自分の好きなこと、興味があることを仕事にするということは難しいと言われてきました。よく言われるのは、才能がある、才能がないというところで、才能があったから、好きなことを続けていても、それでお金を稼ぐことができたと言われることです。

本当にそうでしょうか?私は、才能とは洞察力と考えていますので、後天的な努力で身についたものと思っています。本当に、好き、興味がある、というものであれば、それを続けるために、どうしたらいいか?考え抜きます。考え抜くからこそ、続けられるのだと思います。

今さらですが、紙関係の商売をやっていた頃の私は、父から押し付けられた商売をイヤイヤやっていたという思いがあります。(父はまさにイヤイヤやっていたので、それが知らず知らずのうちに、私に伝播したのかもしれません)ただ、考え方を変えれば、面白くできたかもしれません。

これまでの私の人生は好きとか、興味があるから、といった自分主体で、物事を決めていくことがない人生でした。ただ、これからは、自分主体で、好き、興味があるという自身の感情、感性主体で動くようにしていくべき、そして、そのときは、それで稼ぐ、続ける、ということがどうやったらできるか?考え抜こう!と心新たに思う気持ちになれた番組でした。