角松敏生Performance2019″Tokyo Boys & Girls”~まだまだ若くありたい~

先日、角松敏生さんのコンサートに行ってきました!

先日発売されたMini Albun「東京少年少女」をメインにしたコンサートツアーで、ホーンセクション、ダンサーなど、多様なパーフォーマンスで、コンサートとしては充分に楽しめました。

コンサート中のMCで、「あと5年でやめる!」(5年後は彼は63歳!)との発言がありました。確かに、現状の音楽業界はCDが売れる時代でなくなったので、ミュージッシャンにお金をかけられなくなっている現状があります。ただ、こだわりのサウンドを追求するなら、コンピューターではなく、人にお金をかけなければ、良いサウンドは作れないという点では、私も彼と同意見です。

また、年齢を重ねると、頭が固くなって、環境の変化についてゆけない、年齢を重ねると、変化を嫌うとの話しもありました。変化の激しい音楽業界にいるので、そのように感じる機会も多いとは思いますが・・・

私としては、頭が固くなるか?ならないか?は本人の努力、意識の違いが大きいと思っています。20~30歳の若者でも、すでに頭が固い人間はたくさんいます。

何か新しい知識、経験などをしたときに、「これを認めるか?」「認めないか?」と考えるのではなく、単純に「いいじゃん!」とか「ちょっとイマイチ!」とかの感性で考えることができれば、頭はまだ柔軟だと思います。ポイントは感性です。

なので、感性を鍛える努力、機会は常に作っておくべきと思います。そうすれば、頭が固くなるということはないのでは?と私は考えています。

私は、死ぬまで仕事をやめるつもりはないので、自分が思い描いたことを実現して死ねるか?道半ばで死ぬか?わかりませんが、たとえ道半ばで死んだとしても、自分の思い描いた理想に少しでも近づけていれば、それで「幸せな人生」だったと思える・・・そんなふうに思っています。

稀代の名ボーカリスト EXILE ATSUSHI「TRADITIONAL BEST」を聴いて~This is JAPAN!~

先日発売されたEXILE ATSUSHIの新譜「TRADITIONAL BEST」を購入しました!これまで発売された彼のCDは全て購入しております。

私の好きな音楽のジャンルは幅広く、おそらくクラシック以外は色々なジャンルの音楽を聴きます。これまでブログで、ところどころ書いてきましたが、それぞれの音楽ジャンル別で、好きなミュージッシャンを公開しますと・・・

JAPANボーカリスト:EXILE ATUSHI or 小田和正

FORIGNERボーカリスト:マイケル・マクドナルド

JAPANバンド:ONE OK ROCK or CASIOPEA 3rd

FORIGNERバンド:TOTO or THE EAGLES or THE DOOBIE BROTHERS

JAPANギタリスト:野呂一生

FORIGNERギタリスト:リー・リトナー

JAPANドラマー:神保 彰 or 青山 純 or 佐藤 奏

FORIGNERドラマー:ジェフ・ポーカロ or スティーブ・ガッド

JAPANコンポーザー:角松敏生 or 山下達郎

FORIGNERコンポーザー:ポール・マッカートニー

といったところでしょうか?1980~1990年台に活躍したミュージッシャンが主体ですが、中には、最近の若いミュージッシャンも入っています。

そして、今回は、EXILE ATUSHIということで、平成最後の日となった平成31年4月30日に発売になった「TRADITIONAL BEST」です。アルバム・タイトル通り、彼がこれまで歌ってきたオリジナル曲と、童謡そして、日本人なら誰もが聴いたことがあるOld songで構成されたアルバムです。

彼のボーカルの特徴は、繊細さの中に、シッカリとした声の太さがある・・・といった表現が正しいか?わかりませんが、私はそう思います。声の質が繊細なボーカリストは多々いますが、繊細さの中にシッカリとした太さがあるボーカリストはなかなかいません。だから私は彼のことを「稀代のボーカリスト」と思います。

その彼が歌う伝統的な楽曲・・・伝統的な楽曲と言うとわかりにくいですが、今風(イマフウ)ではないバラード、童謡といった感じでしょうか?そのような楽曲に彼の歌声はまさにBEST MATCHです。

久し振りに落ち着いて、ウイスキーをロックで飲みながら聴きたい楽曲ばかりです。

是非、時間があればご視聴ください!

角松敏生New CD「東京少年少女」を聴いて~今の自分の役割を再認識しました~

皆さんは角松敏生というミュージッシャンをご存知でしょうか?杏里の「CAT’S EYE」「悲しみがとまらない」、中山美穂の「You’re My Only Shinin’ Star 」、長野オリンピックのテーマ曲で使用された「ILE AIYE~WAになっておどろう」といった曲を作ったミュージッシャンです。1981年デビューのベテランですが、今でも毎年コンサート活動は続け、5年に1回は周年記念コンサートを開催し、横浜アリーナを満席にする根強いファンがいるアーティストです。

私は、デビュー当時より彼の楽曲、音楽性が好きで、聴いておりました。おそらく現存する日本人アーティストの中で、私と最も音楽的ルーツが一緒のアーティストです。

そんな彼が、約1年振りに新譜「東京少年少女」を出したので、早速聴きました!

★★★★☆・・・4.5点!!(5点満点)

角松敏生は、歌手、ギター奏者、プロデューサーといった様々な顔を持つアーティストです。どの分野においてもプロです。したがって、デビューアルバムは別として、ほとんどの楽曲を作詞作曲し、セルフプロデュース、インストゥルメンタルアルバムでは、ソロギター奏者としてプレーしています。

にもかかわらず、今回のアルバムでは、作詞共作ということで、アルバムタイトルも???がついてしまうもの・・・期待半分、怖さ半分といった感じでした。

最初聴いたときは、ハッキリ言って「何これ?」といった感じで、ボーナストラックとしてついている昔の曲のリメイク版しか聴いていませんでしたが、何回か聴いているうちに、違和感のあった歌詞が不思議と面白く聴こえるようになってきました。

というところで、彼が「Player5月号」という雑誌に、このアルバムについて語っている記事を読んで、納得しました。

そもそも新曲の歌詞は、舞台作家のKOUTAさんという方のまだ頭の中にある舞台構想を音楽にしてしまったものということ。でも、私から言わせれば、そんな事する必要がなぜあるの?そのままストレートに自分で歌詞を書けばいいじゃない!と思います。でもそうしなかった理由・・・。音楽業界という厳しい場所で、彼が生き残ってこれた思いがそこにはありました。

この音楽業界をずっと生きてきた角松敏生さんの思いと、私が今、考えている思いが図らずも合致したと思えた言葉がこの雑誌に掲載されていたので、そのまま引用します。

「先に述べたようにミュージカルの世界とかにフィールドを広げると、否が応でも若い人たちとの付き合いが増えてしまうんですよ。でもその年代の人間たちとも仕事を通じて納得させられる自分でいたいと思うわけです。それは若作りするっていうことじゃないですよ。こっちの言い分をちゃんと向こうに伝えられるということです。ようするに、小学生や中学生にさえも僕の世界を理解させるスキルを持たせたいんですよ。僕自身もね。少年少女にうけることをするんじゃない。彼らが理解してくれるような発信ができる能力をつけたい。それは勿論、自分の音楽に活かしていけると思うので」

自分の思い、考えをいかに若い世代に伝えていくか?逆に彼らから何か吸収して自分の人生に役立つことはないか?私も常にそのことを考えています。関係性はイーブンですが、その関係性をうまく構築できるのは、年長者である我々が、まず手を差し伸べて形をつくっていく必要があると思っています。それが我々の役割ではないでしょうか?

自分が好きな音楽のルーツを探る~小田和正・山下達郎・角松敏生~

先日、中野サンプラザホールで開催された角松敏生のコンサートに行ってきました。年末恒例のコンサートで、私もこれまで何回か行ったことがあります。角松敏生は1980~90年台から活躍している歌手、作詞作曲家、プロデューサーです。私がおそらく生涯で最も好きなアーティストです。

ほとんどの人がそうだと思いますが、学生時代に聞いた音楽が自分の好きな音楽として、最も印象に残っているように思います。

私の学生時代は、和洋折衷ということでしょうか?色んなジャンルの音楽を聞きました。フォーク・ロック・R & B・ジャズ・・・それがゴッチャになって私の音楽感を形成しています。その中でも、私が好きで、現在も活躍して、しばしばコンサートを演ってくれるアーティストは、小田和正・山下達郎・角松敏生といった方々です。

音楽に限らず、自分のルーツというものがあるような気がします。そして、それを自分として把握しているのと、把握していないとでは、何かやろうと取り組んだときの自分の方向性が、自分のルーツを知っている方が道に迷わない。知らないと、一瞬魅力的に感じるものに惹かれて、道に迷ってしまうことがある。と私は思います。

そこで、自分の好きな音楽のルーツを探るため、それぞれのアーティストについて、分析しますと・・・

小田和正は、1970年台よりオフコースというバンドで活躍し、数々のヒット曲を出します。ソロになってからも、テレビドラマのヒットと連動し、挿入歌が大ヒットし、スーパースターの仲間入りを果たします。私は、オフコース時代より好きですが、小田和正の音楽ルーツは、1960年台のアメリカンフォーク(例えば、ピーターポール&マリー)になります。私はこのアメリカンフォークはあまり好きではありませんので、彼が作る曲のアレンジ部分が気に入らないところが多々あります。

山下達郎も、1974年くらいから、音楽活動を始め、数々のヒット曲を出しています。もちろん、私が好きな曲もたくさんありますが、彼の音楽ルーツも私と違い、アメリカのドゥーワップになり、やはり曲のアレンジ面で好きではない箇所が多々あります。

それに比べ、角松敏生は完全に、私の音楽ルーツと一致しますので、作詞作曲、アレンジという点においては、満点です。そこには、R&B(当時としてはディスコミュージックというべきものでしょうか?)、ジャズ(というより、1990年台に流行ったフュージョン)、AOR(アダルトオリエンテッドロック)が融合し、ときにはそこにゴスペルまで登場するような音楽性。今回のコンサートもギター、ベース、キーボード、ドラム、コーラス、ブラスセクション13名、ゴスペルコーラス隊6名、デュエット歌手、JK(高校生女子)ダンサー6名という総勢32名のツアー出演者を率いてのステージには圧倒されました。

音楽に関する自分のルーツを見てみるだけでも、色々な発見があります。仕事についても、時々見直すことで、自分の得意、不得意、目指すべき目標などハッキリと見えてくるのではないでしょうか?