紙を愛する全ての人へ~3月5日放送の7ルールを観て~

このブログでも度々取り上げていますが、私はフジテレビ系で毎週放送されている「7 rules」という番組が好きなので、録画して、メモをとりながら観ています。一言で言いますと、仕事に熱中、熱狂している女子を追うドキュメンタリー番組です。

この番組では、マグロに熱狂している女子、かき氷に熱狂している女子、お菓子作りに熱狂している女子などいろいろなものに熱狂し、それを仕事にまでしている女子の日常を追いかけ、彼女たちが生活習慣として、どんなことを自分のルールとしているか?を7つあげて語ります。

その番組で、3月5日に放送された女子の熱狂は、「紙」でした。

私は、以前の仕事で、相当な金額の紙をこれまで扱いましたが、自分では紙そのものについて、愛着、愛情を持って接したことがこれまでありませんでした。なので、「紙」を愛し、これを仕事に(紙を販売して実績を上げる仕事と、紙への愛で実績を上げる仕事は違います)しているこの回の番組主人公、津田淳子さんとはどんな人?という思いをもってこの番組を観ました。

紙を愛する全ての人へ・・・毎号即完売の大人気雑誌「デザインのひきだし」編集長 津田淳子(44歳)

デザインのひきだし」とは、グラフィック社が年3回発行しているデザイン・紙・印刷・加工のことを専門に書いている雑誌になります。発行部数:12,000部、定価:2,000円です。この雑誌が発売されると、即完売になってしまうとのこと。

毎号テーマを決め、そのテーマに関連する会社40~50社に彼女自身が出向いて、取材を行う。そして、彼女自身が記事を書き、構成を決めていく。当然、彼女が出向く会社は、印刷工場、加工会社、製紙メーカーまで、紙に関わる商売の川上から川下まで、全ての会社に及びます。そこで、わからないところは徹底的に聞きまくります。また、製紙メーカーでは、屋外の大量に山積みされたチップ(紙の原料となる木材の破片)の上に寝転び、そのチップを記念に持って帰ったりします。

そんな彼女の7rulesは・・・

1)表紙に1番お金をかける

2)定価:2,000円をキープする

3)見たことない紙は持ち帰る

4)知ったかぶりをしない

5)気になる技術は名刺で試す

6)原稿は写真の説明文から書く

7)自分が読みたい本を作り続ける

ということです。

これまでは、自分の好きなこと、興味があることを仕事にするということは難しいと言われてきました。よく言われるのは、才能がある、才能がないというところで、才能があったから、好きなことを続けていても、それでお金を稼ぐことができたと言われることです。

本当にそうでしょうか?私は、才能とは洞察力と考えていますので、後天的な努力で身についたものと思っています。本当に、好き、興味がある、というものであれば、それを続けるために、どうしたらいいか?考え抜きます。考え抜くからこそ、続けられるのだと思います。

今さらですが、紙関係の商売をやっていた頃の私は、父から押し付けられた商売をイヤイヤやっていたという思いがあります。(父はまさにイヤイヤやっていたので、それが知らず知らずのうちに、私に伝播したのかもしれません)ただ、考え方を変えれば、面白くできたかもしれません。

これまでの私の人生は好きとか、興味があるから、といった自分主体で、物事を決めていくことがない人生でした。ただ、これからは、自分主体で、好き、興味があるという自身の感情、感性主体で動くようにしていくべき、そして、そのときは、それで稼ぐ、続ける、ということがどうやったらできるか?考え抜こう!と心新たに思う気持ちになれた番組でした。