ドラマ「白い巨塔」が面白い!~いかに医学が進歩しようとも、人間の本質は変わらない~

現在、テレビ朝日 開局60周年記念として放映されている「白い巨塔」が面白い!

山崎豊子さんの原作ですが、これまで何回も、映画、ドラマ化されている本作品は、そのストーリー展開において、群を抜いて面白い作品です。私は、これまで、1978年に田宮二郎さん主役でドラマ化された作品と、2003年に唐沢寿明さん主役でドラマ化された作品を観ました。

特に、田宮二郎さん主役のドラマでは、彼の鬼気迫る演技に圧倒され、最後まで目が離せなかった思い出があります。また、その後の本人の死も、あまりに突然過ぎて、ドラマとオーバーラップし、忘れられない出来事として鮮明に覚えています。(当時、私が住んでいた家が、田宮二郎さんの家のすぐ近くだったこともあります)

そんな名作が、またドラマ化された・・・当然、これまで観てきておりますので、ストーリー展開は分かっています。にもかかわらず、また観てしまう。まさにそれが「名作」と言われる所以です。

医学の進歩により、1978年、2003年のドラマとは違い、AI医療、病気による手術の難易度、病気の種類などの設定が違っていますが、そこで描かれている人間の欲望の本質はまったく変わってないということが、名作と呼ばれる理由と思いますが、逆に、悲しくなります。

欲望・・・名誉欲、金銭欲など、さまざまな欲がありますが、それが何10年経っても変わらない。おそらく、何100年、何1,000年経っても変わらないのではないか?と思います。

私も、「名作」と言われる小説を書いてみたいと思いつつ、本作品は、人間の本質の進化がなければ、今後の社会はどうなっていくのか?と考えさせられてしまうドラマのように思います。