映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て

昨今、超話題になっている「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました!

★★★★・・・自分の考え、行動に変化をもたらすようなことだが、ショックを受けるまでにはいかないことの場合。

1991年に亡くなったフレディ・マーキュリーを中心とする1970年台、1980年台に活躍したバンド・クイーンの実話に基づく映画です。フレディ・マーキュリー死後も、ボーカルを変えて活動していますが、本作品は、バンド草創期から、1985年に開催された「ライブ・エイド」までを、フレディを中心に描いています。

インド生まれの厳格な両親に育てられたフレディが、バンドメンバーに出会い、数々のヒット曲を世に出したところで、「ボヘミアン・ラプソディ」という当時はほとんど誰も評価しなかったロックとオペラを融合した曲を作り、レコード会社と喧嘩し、フレディーが同性愛に目覚めたあたりから、彼は孤独になっていきます。

そして、病いに冒される。

そこから彼を立ち直らせたのは、同性愛に目覚める前に結婚していたメアリーという女性です。生涯、彼女は友達でいたそうですが、その他に死ぬまで彼を見守ったジムという男性以外は、ほとんど友達がいなかったようです。

そんな、スーパースターの孤独感と死に直面した焦燥感、一方では75,000人の観客を前にして圧倒的なパーフォーマンスを披露し、解散の危機から脱したバンドとしての一体感が対照的に映画では描かれている。

私が考える映画が評価される要素は・・・①老若男女を問わず、「感動する」「面白い」映画である。②音楽映画であれば、劇中に使用される楽曲の素晴らしさ。だと思います。

この「ボヘミアン・ラプソディ」は、この両方の要素ともが満点を取れる出来ですので、クイーンというバンドを知らない人たちでも感動させることが出来たのだと思います。

私は、IMAXシアターで観ましたが、ライブ・エイドが開催されたウェンブリー・スタジアムでのバックステージ側から観客を撮影した映像に圧倒されました。なかなかステージ側から観客を撮す映像はないですが、75,000人が一体となって、曲に乗ってパーフォーマンスする様子はすごい!!

これから観られる方は、IMAXシアターで観ることをお薦めします。

楽曲の素晴らしさをベースに、フレディ・マーキュリーという稀代のスーパースターのライブパーフォーマンスと、その裏に秘めた苦悩と孤独感に、感動した作品でした。