坪田信貴著作「才能の正体」を読んで

坪田信貴氏は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(『ビリギャル』)を書いた著者です。私はこの本は読んだことはありませんが、有村架純主演の映画は観ました。なので、坪田氏は塾の先生くらいの認識しかありませんでしたが、本書を読んで、人材教育、組織論まで広範囲の認識の深さに驚きました。

★★★★・・・自分の考え、行動に変化をもたらすようなことだが、ショックを受けるまでにはいかないことの場合。

そして、才能の正体は「洞察力」と言われたことに、私も、正にその通り!と相槌を打ちたくなりました。

これは、年末年始に観た映画のひとつ「女神の見えざる手」の主人公が言っていることと同じです。アメリカ政界の黒幕的な動きをするロビイストの活躍を追った物語です。エリート中のエリートであるロビイストとして活躍できる能力は、先見性、洞察力とのこと。

「洞察力」とは、物事を深く鋭く観察し、その本質や奥底にあるものを見抜くことであり、観察しただけでは見えないものを直感的に見抜いて判断する能力のことを言います。

では、この「洞察力」はどのようにすれば、能力を上げることができるのか?

坪田氏は、能力を劇的&確実に上げたいなら、できる人の「考え方」や「ノウハウ」でなく「行動」を完コピしろ!と言っています。

これまでの私の人生を振り返ってみますと、いわゆる「できる人」と言われる人に出会ったことがありません。まずはそこから探さないといけないのか・・・?と考えたりしますが、堅苦しく考えずに、メディアでも、本でも、この人は!と思える人がいたら、取り敢えず、積極的にこちらから会いにいこう!(会えるかわかりませんが)と今は思っています。

本書は、そんな思いにさせてくれた本でした。