映画「ドリーム」を観て

お正月ということで、録画してあった映画をできるだけ観るようにしています。

2017年に公開された「ドリーム」も今回初めて観た映画です。以前より評判が高かった映画でしたので、録画してありました。

★★★★・・・自分の考え、行動に変化をもたらすようなことだが、ショックを受けるまでにはいかないことの場合。

1960年台初頭のアメリカ、白人と黒人の人種差別、男女の差別がまだまだ厳しくある中で、NASAの黒人女性社員が、正々堂々と、自分の実力のみで、それに立ち向かい、認められた実話です。

今の時代、あからさまな差別は、以前よりも無くなったような気がしますが、中学、高校でのイジメのニュースを聞くことがあります。

その際に思うのは、主流派とその他派の争いです。差別があからさまにあった時代も、今も、変わりなくあるのは、差別をよしとする主流派の人でも、それはよくないことと分かりながら、差別をしている。差別しなければ、今度は自分が差別される可能性があると考えている人が多いということです。

その主流派からの離脱。私はこの映画の主役の3人の黒人女性もすごいと思いますが、彼女たちの実力を認めて、称賛した、彼女たちの上司はよりすごいと思います。

白人しか入学できない学校に黒人女性の入学を許可した判事、仕事の実力を認めて黒人女性として初めて管理職にした上司、白人専用トイレの看板を壊して、黒人も白人も使用できるようにした上司・・・いくら本人に実力があっても、それを引き上げて、認めてくれる人がいなければ、彼女たちの実力は正当な評価を受けなかった。

前例がないことをすることは勇気が必要になります。このときの判断、行動が正しかったかどうか?の評価は時間が経過しなければ分かりません。バカ!と評価されるのか?すごい!と評価されるのか?

私は、人、世の中の評価なんてどうでもいいと考えます。

ただ、そこにあるのは、私利私欲なく、公明正大に、そこで優先されるべき判断基準は何か?ということだけと思います。

そんなことを考えさせられる映画でした。是非皆さまも時間があればご鑑賞してみてください!