映画「アンノウン・ソルジャー英雄なき戦場」を観て~フィンランドを守った一般兵の物語~

私は戦争映画は好きではありませんが、第二次世界大戦下において、フィンランドという、あまり表舞台には立たない国がこの時、どのように大陸間戦争を行ったのか?ということには興味がありました。

★★★★4点・・・(5点満点)

日本の第二次世界大戦とは違い、大陸間での侵略戦争ですので、何か戦闘で実績を上げると、1週間、2週間とか休暇が与えられ、家に帰ることができる・・・太平洋戦争では思いもよらないことです。でも、逆に辛いですね。1週間などはアッという間に過ぎてしまうので、また戦地に旅立つときが物凄く辛い。

そんな家族との時間と、戦争の両面をこの映画は淡々と、描いています。淡々としているから、その切なさがすごく伝わってきます。愛する女性、親、子どもたちとの別れ、それに対し、ひどい環境下でのいつまで続くかわからない緊張状態。

戦闘シーンの迫力も実際の爆薬を使用してロケをしたとのこと。よくあるVFXを使用してのシーン撮影と違い、その生々しさ、臨場感はすごいです。

戦争というもので、引き裂かれる家族のやるせなさ、悲しさ・・・絶対に戦争などという愚行はしてはならないという気持ちになります。