映画「のみとり侍」が面白い!~江戸庶民の生活にみる人情の機微~

「のみとり侍」は、1年前に公開された映画ですが、先日、テレビで放映されたものを観ました!

原作は歴史小説家の小松重男さんによって書かれた短編集になります。

「のみとり侍」?江戸時代が舞台の単なるコメディ?としか思っていませんでしたが、実は、江戸時代を生きる庶民と、侍の世界を人情で結びつけた非常に面白い映画でした!

★★★★★(5点)・・・5点満点・・・今年2本目の満点映画です!

「のみとり」とは、お客さんの飼い猫の蚤をとって日銭を稼ぐ、江戸時代に実際にあった職業。しかし、その実態は女性に愛を奉仕する裏稼業・・・。侍であった阿部寛さん演じる藩士が、藩主の逆鱗に触れ、この仕事をすることに。

紆余曲折の末、最後には藩主に認められ、藩政の要職に返り咲くことになるのですが、彼が認められたのは、藩主の命令を愚直にきいた素直さと、剣の使い手でも、女性への愛の奉仕活動においても、一流の技術を習得した熱心さがあったからだと思います。

素直さ、熱心さ、この2つはどんなときでも、非常に重要なものです。

また、昨今の日常生活ではあまり感られなくなった、「恥ずかしいことでも明るく笑って、笑い飛ばす!」「人から受けた優しさをお返しする」といった江戸庶民の生活ぶりに心温まるものを感じました。

ぜひ時間があれば鑑賞ください!オススメです!