長倉顕太著作「モテる読書術」を読んで

本の題名に惹かれて買ってしまいました・・・

読書術というよりは、著者の人生論、精神論が中心の本なので、ちょっと期待外れといった感じであり、私としては、人生論、精神論であれば、既に実施あるいは経験していることがほとんどですので、特段学ぶべきところはなかった・・・という残念な本になってしまいました。

★★・・・時間の無駄にはならないが、私の感性の中で、何かしらの気付きまでは得られないと感じた場合。

著者が言われていることはには、ほとんど同意するので、敢えてここでは触れませんが、一点、同意できかねるところがあったので、逆に、そこには触れてみたいと思います。

著者は我々個人個人が「ストリート・スマート」になることを目指すべきということで、その定義は「何が起きてもおかしくない時代に、その場その場で臨機応変に対応し結果を出すこと」としています。その実践リストのひとつに、「すべてのオファーにイエス」ということですが、これは微妙と言わざる負えません。もちろん、無理難題までイエスと答えろ!ということではないということは、理解しております。

ただ、個人のキャラがこれには重要なポイントを占めるように思います。著者は自分でも言っているように、無愛想なキャラとのこと。逆に、私は愛想が良いタイプ。なおかつ、以前はお金を持っていた・・・

なので、苦労しました。

著者は分かりやすく「すべてのオファーにイエス」と表現されましたが、ポイントはそこではなく、「イエスと答えて生じるプレッシャー、責任にどれだけ自分が向き合える覚悟を持っているか」ということだと思います。

耐える覚悟、逆境を跳ね返してそれを楽しみに変えることができる力、が無ければ、「イエスと答えてはダメ」と思います。

著者は前向きであり、成功者と言われるような方なので、前に、前にという生き方をされてきたと思います。それができない方がこの本で、勇気をもらい、実践しよう!という気持ちになれるかもしれませんが、逆にこれまでそれが出来ていないということは、意思が弱い、継続できないといった悩みがあるように思います。

人生論、精神論の本であるならば、前進だけではなく、後退しても、ここだけは死守するといったことも含めて書かれていると、より一層分かりやすく、参考になるのでは?と感じました。